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2008年4月24日 (木)

ねこの国3-03

Ebi120
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

3)
「えびまる王、えびまる王、起きてください。仕事ですよ」
お付き猫3匹が起こしにきました。
「う~、お腹痛いから休む」と、えびまる。
「あ~、もう、何度言ったら分かるんですか。お腹が痛いわけないでしょ。もう死んでるんだから」
3匹のお付き猫たちは、無理やり犬のぬいぐるみをえびまるに着せました。
「わぁ、えびまるさん、すごいすごい。みんなすごく怖がりますよ」
レオが拍手をして褒めると、
「そうかぁ? えへへ、いっちょやったるか」えびまるはその気になったようです。ひとりでどすんどすんとシャドーボクシングを始めました。

「今度の王様は単純だな」
「レオ君は扱い方を知ってるみたいだな」
「うんうん、レオ君には王様と一緒にいてもらおう」

さあ、えびまる王の初仕事です。犬修行場では説明が行われています。
ドアの後ろでレオがえびまるに
「がんばってくださいね」と言うと、
「まっかせなさーい。体当たりでみんなぺちゃんこにしてやる。うひひ」
なんだか嬉しそうです。
レオにはえびまるが王様に選ばれた理由が分かるような気がしました。

係員猫がえびまるに合図をして、ドアを開けました。
えびまるは、ドスンドスンと四股を踏んで、部屋に入っていきました。
「きゃぁ」「うひゃぁ」猫たちが逃げ惑います。
えびまるは、猫たちをうまく追い立てて一箇所に集めました。そうして、ひとかたまりになってぶるぶる震えている猫たちの真正面でギロリと見回すと、両手を広げて、まるで熊のように立ち上がりました。

「うわぁ、こりゃすごい」
「うーむ、さすがだな」
お付き猫や係員が感心して、ドアの覗き穴から見ています。
「ボクだったら、絶対に気絶してます」と、レオ。

 熊のように立ち上がったえびまるは、ここで、とどめだと考えました。
そして大声で、
「にゃぁーーーーーー」

どどどどど……ドアの向こうで、こける音が聞こえました。

(続く)

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