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2008年3月

2008年3月31日 (月)

猫岳1-06

Ebi112
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

6)犬との戦い

『犬修行場』という看板が見えてきました。
犬という字を見ただけで、ざわざわと怖がる声が広がりました。
「ん、大きい修行場なのだな」と、えびまる。
「バカ、犬だイヌ」ハヤテが呆れた顔でえびまるを見ると、
「イヌってなぁに?」
ノラックは頭をかかえて座り込んでしまいました。

丸い大きな部屋に入ると、係員の説明が始まりました。
「えー、我ら猫たるもの。トラやライオンの仲間であります。犬などを恐れてはならないのであります」コホンと咳をし、
「しかし、まあ、1対1ではやはり犬の方が強いのは仕方がないことですね。ですから今回は団体戦であります。みなさん力を合せて戦ってください」
「この部屋には10のドアがあります。これらのドアのどこかから犬が出てきますよ」
そう言うと係員は出ていってしまいました。

しばらくすると、ひとつのドアが開いて、
「ワンワンワンワン」
大きな犬が駆け込んできました。
猫たちは驚いて方々へ逃げ惑います。
ぼんやりしていたえびまるに向かって犬が突進してきました。
えびまるはドスンと受け止めました。
しかし、大きなえびまるといえどもその犬はえびまるの3倍はあります。
ずるずるずる……壁まで押されてしまいました。
「うげげ、だ・誰か助けろー」
壁に押し付けられたえびまるが助けを求めますが、みんな遠巻きに見ているだけです。
「ピーーーー」笛が鳴ると犬は帰って行きました。
「一回戦終了。5分後に2回戦です。勝つまで続きますよ」
アナウンスが聞こえてきました。

ハヤテとノラックがえびまるのところへ駆け寄って、
「おい、大丈夫か? おまえ、きっとマークされてるぞ」
ハヤテが言うとノラックが
「おまえの木を倒した馬鹿力なら勝てるんじゃないのか?」聞くと
「うへへ、お腹空いちゃって力でない」と、えびまる。
情けない感じだけれど、ケガなどはしていない様子です。

「しかし、困ったな。これじゃどうにもならないぞ」
「犬に勝つなんてできるのか?」
ハヤテとノラックが相談を始めました。
「えびまるなら犬よりも強いと思ったんだけどな」

レオが小さな声で
「あの、僕、どのドアから犬が出てくるか分かります」
みんながレオを振り返ると、またびくっとします。
「僕、すごく怖がりだから、耳と鼻は普通の猫より何倍も鋭いんです。だから、さっきもあのドアから来るって分かったので、一番遠いところに逃げたんです」
「おぉぉぉ」というどよめきが起きました。でも、ノラックが
「どこから来るか分かっても、仕方ないじゃん」と言うと、それもそうだというように落胆のどよめきに変わりました。
「そんなことないわよ」のんびりした声が聞こえてきました。
みんなが振り向くと、あの美しい三毛猫でした。
「どのドアか分かれば、そのドアをみんなで力を合せて開かないように押さえればいいのよ」とあくびをしています。
「そうか、やってみよう。レオ、どのドアか分かるかい?」
ハヤテが聞くと、
「ちょっと待って……」1分ほどレオは目を閉じて集中しています。
「あそこ」レオが右手でひとつのドアを手で指し示しました。

みんなで、「腹へったよぅ」とぶつぶつ言っているえびまるを、ずるずるとそのドアの前に引きずっていきました。えびまるの背中をドアに押し付けて寝かせると、ハヤテがノラックが、お腹に背中をくっつけて順番に横になっていきます。他の猫たちも同じようにお腹と背中をくっつけて並んでいきました。

ドスン。ドアが押されました。えびまるが背中を押されて
「うひょぉ」と変な声を出しましたが、ドアは開きません。
ドスン、うひょぉ。
ドスン、ドスン、うひょぉ、うひょぉ。
何度かドアが押されましたが、開きません。とうとうドアを押す音が止まりました。

「ピーーーー」笛が鳴って、係員が入ってきました。
「みなさん、合格です」
「やったぜ」うぉーっという雄たけびが沸き起こります。
「すごいな、レオ」ハヤテがレオに言うと
「あ、でも、あの猫さんが」とレオはドアを押さえるアイデアを出した猫を見ます。
「君はだれ?」ハヤテが聞くと
「アタシはモモ」また寝ているモモはのんびりとあくびをしました。

「みなさん、合格です」係員が繰り返しました。そして、
「これで修行は終了です。みなさん、おめでとうございます。こんなに早く修行を終えたチームは初めてですよ」と付け加えました。
猫たちが歓喜の声を上げたり、落ち着こうと身づくろいをしていると、もうひとつのドアが開いて、3匹の猫がぞろぞろと入ってきて、一列に並びました。

「猫王様のおな~り~」
王冠をかぶった猫がゆっくりと入ってきました。

(続く)

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2008年3月30日 (日)

猫岳1-05

Cat039
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

5)レオ

「やっぱりお前はすごいやつだなあ、助かったよ」
ハヤテがえびまるにお礼を言いました。
「何言ってんだよぉ、今回の一番はノラックだよ。なぁ、ノラック」
えびまるは、ノラックの肩をドスンと叩きました。
「い・痛いじゃないか……。ふん、猫だって泳ぎくらい出来て当たり前だい」
ノラックは憎まれ口を言いながらもちょっと嬉しそうです。

「あ・あの……」
おずおずと声を掛けてきた猫がいます。
えびまるが大きな身体で振り返ると、その猫はびくっと驚いたように体を小さくして座り込んでしまいました。
でも、大きく息を吸ってから
「本当にみなさん、ありがとうございました」
そう言ってぺこりと頭を下げました。
「僕は、びくびくにゃんこのレオって呼ばれていたくらい、いつもびくびくしてて何にもできない弱虫なんです。でも、修行して、今度は強くてかっこいい猫になって、ひとパパやひとママやひとお姉ちゃんのところに帰りたいんです。だから、これからも、よろしくお願いします」
頑張って言えたけれど、やっぱりびくびくして上目遣いに見ています。
ハヤテが
「今までは、たまたまうまくいっただけだよ。お礼なんていらないよ」
と言うと、えびまるは
「うっはっは。ボクにまかせなさーい」なんだか威張っています。
ノラックがぼそっと
「ただのデブじゃん」
「何か言ったぁ?」
そんなやり取りを聞いて、レオもにっこり笑いました。

(続く)                 [写真はノラックのイメージです]

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2008年3月29日 (土)

猫岳1-04

Cat037
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

4)水泳修行

 2番目の修行場が見えてきました。

『水泳修行場』という看板がありました。

ハヤテが、
「うわっ、僕、水泳は苦手だ……えびまるは泳いだことある?」
「ないねえ。ふっふっふっふ」
えびまるは相変らず気楽そうです。
「飼われ猫はこれだから、しょうがないよな。俺なんて泳いで魚獲ってたんだ」
ノラックは自信がありそうです。

説明が始まりました。
「25mのプールです。向こう側まで泳いで渡って下さい。深さは2mなので大きな猫でも足は届きません」
「泳がなきゃいけないのか?」えびまるが質問しました。
係員は、えびまるを見て、はっとしたように手元の資料を見ました。問題猫として連絡が来ていたのです。係員は少し考えてから、意地悪そうに答えました。
「出来るのなら向こう側までジャンプしても、プールの底を歩いてもかまいませんよ」
にやりとえびまるを見て、
「プールはあなたが叩いても壊れたりはしませんよ」

猫はたいてい水が苦手です。
プールサイドに座って、手の先でちょんちょんと水に触ってはみるものの、誰も入る勇気はありません。
ハヤテは怖くてプールに近づくことさえできません。

ノラックが
「見本を見せてやるから、よく見てろ」言うと、
ぴょんと飛び込み、上手に犬かき……猫かきをしてすいすいと泳いでいって、向こう側に到着すると、前足でがっしとプールサイドに爪をかけてはい上がると、ぶるぶると水を飛ばして、
「ほら、簡単だぞ、みんな来いよ」と叫んでいます。

そう言われても、他の猫たちはお互いに顔を見合わせるばかり。
ハヤテがえびまるに
「おい、えびまる。今度も何かいい手を考えてくれよ」すがるように言います。
「う~む……よしっ、みんなで水を飲むのだぁ」
えびまるは右手を高く上げて叫びました。
えびまると何匹かの猫がプールサイドで、ペロペロペロ……。
ハヤテは頭をかかえて
「あぁぁ、えびまるはバカだったのか……」
ノラックが泳いで戻ってきました。えびまるがペロペロしているところまで来ると、
「おまえ、バカだろう。何百年かかっても無理だぞ」
そう言うと、えびまるの首に手をかけて、えいやっと引っ張りました。
「あわわわわわわ、ごぼごぼごぼ」
えびまるはプールに落ちてバタバタ暴れています。
「力を抜くんだ」
ノラックはそう言うと、えびまるをくるりと上向きにしました。
ぷかぷかぷかーん。
両手両足を広げて上向になったえびまるは、ぷかぷかと水に浮いています。
「やっぱりな。えびまるくらい太っていると油が多いから浮くと思ったんだ」
ノラックが笑って言いました。
「ほええええ、浮くって気持ちいいな」えびまるも笑いました。
ノラックがハヤテに声をかけます。
「おい、ハヤテ、えびまるのお腹に乗ってみな」

お腹の上にハヤテを乗せても、えびまるはぷかぷか浮いています。
ノラックがえびまるのおしりに手をあててバタ足をすると、すーと進んでいきます。
次からは、3匹づつの猫がえびまるのお腹に乗りました。
「ありがとう」
「重くない?」
「ごめんね」
猫たちは、そんな感謝の言葉を掛けながらえびまるのお腹に乗って、プールを渡って降りていきます。
最後に残ったのは、とても綺麗な三毛猫でした。のんびりした猫で、みんながわいわい騒ぎながら渡っている間中、ずっと寝ていたようです。
その三毛猫は何も言わずに、海老丸のお腹にすっと背中を伸ばした猫正座で座ると、黙って運ばれて、そして黙って降りていきました。
「なんだか、すましたやつだな」
ハヤテが機嫌悪そうに言うと
「ああいうのが、いい女ってやつなんだぞ」
ノラックは眩しそうにうしろ姿を見送りました。
「ひどいよなあ、えびまる」
ハヤテが不満そうにえびまるに同意を求めると、
「でも、じっとしていて動かなかったから、ボクはくすぐったくなかったよ」

(続く)      写真は「ハヤテ」のイメージです。

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2008年3月28日 (金)

猫岳1-03

Ebi111_2
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

3)仲間たち

 木登り修行をうまいこと終えた猫たちは順路に沿って次の修行に向かってぞろぞろと歩いています。

「なあ、ハヤテ、ところでボクたちはどうして修行しなきゃならないんだ?」
そう聞くえびまるをハヤテは振り返り、
「そうか、えびまるは知らなかったのか」
「あのね、猫は死んじゃうとみんなここ、猫岳に来るんだ。そして、修行を終えると元の世界に戻るか、猫の国に行くかを決められるんだ」
「うーむ、あのね、それはどうして修行しなきゃならないかの答えじゃないぞ。木登りなんてできなくたっていいじゃないか」
「えっ? そ・そう言われればそうかもしれないけど、そういう決まりなんだ。うーん、きっと修行して立派な猫になれってことじゃないかな」
えびまるは納得できない様子だけれど、
「まあ、いいか。修行なんて、ちょちょいのちょいだもんな」
「ズルしたくせに……」
「何か言ったぁ?」
気楽そうなえびまるを見ながらハヤテは
「僕は修行を終えて、立派な猫になって、またひとママのところに戻るんだ。……でも姿かたちは変わって、生まれ変わった新しい猫になっちゃうんだけどね」
「ってことは、ハヤテのひとママはハヤテだって分からないんじゃないのか?」
「うん、そうだね。でも僕はまた戻りたいんだ。……えびまるはどするの?」
「そうだなあ、帰るかなあ、まあ居心地よかったしなあ」
「確かに、良かったんだろうなあ……」
ハヤテは、えびまるの大きなお腹をツンツンと押して納得顔です。

えびまるとハヤテの話を聞きながら、隣を歩いていた黒猫が、
「けっ」とつぶやきました。
「お前たち、人間なんて信用してんのか?」
ハヤテが
「君は誰?」と聞くと
「名前なんかねぇよ。人間には苛められた記憶しかない」
ふてくされた様子で答えました。するとえびまるが、
「そうか、のらさんだったのか。のらさんは自活してて偉いんだ。でも人間にも良いヤツはいるぞ」と言うと、
「え・偉いにきまってんだろ」褒められて戸惑っています。
「よし、君のことはノラックと呼ぶことにしよう」
「なんだよ、それ」
「のらの黒だからノラック。へへ、いい名前だなあ、うんうん」

(続く)

 


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2008年3月27日 (木)

猫岳1-02

Ebi110
【このお話は続きです。初めての方は「猫岳1-01」から読んでください】

2)木登り修行

 門をくぐると受付がありました。
「お名前は?」と聞かれたえびまるは
「せかいいちかわいいねこえびまるっ」
お腹をぶるんぶるんさせて大きな声で答えました。
あまりに大きな声に受付の猫たちがえびまるを見ると、にったらにったらと笑っています。
「それでは、ここに肉球スタンプを押してください」
えびまるはスタンプインクを右手にたっぷりと付けると、テーブルに置かれた書類にえいやっと腕を振り下ろしました。
バギッ、メリメリメリ……テーブルは真っ二つに壊れてしまいました。

最初の修行は「木登り修行」です。
大きな木があって、下の枝から1・2・3……10番の枝まであります。
「え~、10番の枝に触ったら合格です」
係員が説明しているのを大勢の猫たちが聞いています。
猫たちは順番に挑戦しますが、大抵の猫は3番か4番の枝までしか登れません。
えびまるは
「ほりゃぁ、行け行け~、落ちてももう死なないぞぉ~」
のんきに応援しています。
すると、隣にいたキジトラの精悍そうな猫が話しかけてきました。
「僕、ハヤテっていうんだけど……君はそんなに太っているのに気楽そうだね」
「ボクはえびまる。10番の枝にタッチすればいいんだろう? 簡単簡単。それよりハヤテは大丈夫かぁ?」
「うん僕は木登り得意だから」

ハヤテが呼ばれました。
ひゅんひゅんと風のように登っていきます。9番の枝から得意そうに下を見下ろしたハヤテはとんぼ返りで10番の枝に後ろ足でタッチすると、くるくると宙返りをしてしゅぱっと地面に着地しました。
「うひょぉ、すごいすごい。さすがはボクの友達だ」
えびまるは自分のことのように喜んでいます。

さあ、えびまるの番です。
「ふっふっふっふ」木を見上げてえびまるは笑っていましたが、
「えいやっ」という掛け声と共に1番の枝めがけてジャンプしました。
爪を伸ばして両手を広げて頭上でバシッっと合わせたのですが、全然届きません。
「う~む」今度は両手両足で太い幹にしがみつきました。
ズルズルズル……あっという間にお尻から落ちてきました。
「やっぱり……」
ハヤテはやれやれという顔で見ています。
「わはは、見てろよハヤテ」そう言うとえびまるは少し離れて、そして、木に向かって突進して行きます。
ドスン…メリメリメリメリメリ……。
なんと、えびまるがぶつかった衝撃で木が倒れたのです。
ズッシーン。
倒れた木の10番の枝にゆっくりと歩いていったえびまるは、あくびをしながら背中を伸ばして、左手で枝にちょんとタッチしました。

待っていた猫や失敗した猫たちが、我も我もと次々に10番の枝に触りに行きます。
係員は呆然としていましたが、もう登る木もありません。
「ぜ・全員、合格です……」

「わっはっは」
えびまるの笑い声が猫岳に響き渡りました。

(続く)

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2008年3月26日 (水)

猫岳1-01

Ebi109
 とても、本当にとても残念なことなのですが、生き物には寿命というものがあります。
人間にも、そして猫にも。

 猫は亡くなると、猫岳という山に行って修行をするのです。

 えびまるという猫も、この猫岳に行くことになりました。
これは、その時にあったお話です。

第一章 猫岳

1)猫かご屋

「兄さん、乗ってかないかい? 御代は300円」
えびまるが猫岳の頂上を見上げて、途方にくれていると猫かご屋が声をかけてきました。
えびまるは関西人と暮らしていた猫です。
「200円でどないや?」なんでも、とりあえず値切らずにはいられません。
えびまるは東京生まれの川崎育ちですが、こういう時だけは関西弁がお得なのも知っているようです。
猫かご屋というのは、人間の世界で言えば三途の川の渡しのようなもの。こんなところで値切る猫など、まずいません。
かご屋がびっくりして黙っていると、
「分かった分かった、ほな中取って250円な」
そう言うと、えびまるはうむを言わさずかごに乗り込みます。
むぎゅぎゅ……お腹がつかえます。よいしょ、とお腹のタプタプを持ち上げてなんとかかごに入ると、
「さぁ、しゅっぱーつ」かごからはみ出した尻尾をぶんぶん振って叫んでいます。
「しょうがないなぁ……」
猫のかご屋は、よいしょと持ち上げようとしましたが、担ぎ棒がぎしぎしぎしと音をたてて曲がり、かごが持ち上がりません。
「気合入れんかい、ほれほれ」
えびまるは尻尾で地面をバンバン叩いてにこにこしています。

猫のかご屋は、かごをずるずる引きずりながら、後ろ足の爪をぎゅっと地面に食い込ませて登っていきました。
「おっそいかごやのぉ……歩いたほうが早いやないかぁ。250円損したがな」
えびまるはブツブツ文句を言いながらも、降りて歩く気は全くありません。
そのうちに、ぐうぐう寝てしまい、
「ぐぉぉがぉ」とオヤジの愚痴のような寝言を言っています。

「お客さん、着きましたよ」
えびまるが目を覚ますと、『猫岳修行場』と書かれた門の前でした。
猫かご屋のふたりは、後ろ足をプルプルさせています。
「ご苦労さん、ほい300万円、釣りはいらないよ」
あっけにとられた猫かご屋を後に、えびまるはゆっくりと門をくぐって行きました。

「やったるでー」えびまるは伸びをしながら、がははと笑いました。

さて、どんな修行が待っているのでしょう?

(続く)

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